読み:ティー・レヴパー / 英語:Total Revenue per Available Room
目次
定義
TRevPAR(販売可能客室1室あたり総収益)とは、ホテルにおけるすべての事業収益(客室・料飲・宴会・スパ・その他収入など)を対象に、販売可能な客室1室あたりで平均化した総収益効率を示す指標である。
RevPAR(販売可能客室1室あたり売上)が「客室収入のみ」を基礎とするのに対し、TRevPARはホテル全体の収益構造を包括的に把握できる上位指標として用いられる。
算定式: TRevPAR = 総売上高 ÷ 販売可能客室数
たとえば、1日平均の総売上高が10,000,000円で販売可能客室数が100室の場合、TRevPARは10,000,000 ÷ 100室 = 100,000円となる。
これは、全客室(空室を含む)、1室あたり平均10万円/日の総収益を生み出していることを示す。
また、客室タイプ(スイート、デラックス、スタンダードなど)ごとにTRevPARを算出することで、部門別・タイプ別の収益性をより精緻に把握することも可能である。
構成要素
| 区分 | 主な内容 |
|---|---|
| 客室収入(Rooms Revenue) | 宿泊料金、宿泊プラン収入 |
| 料飲収入(Food & Beverage Revenue) | レストラン・バー・宴会・ルームサービスなど |
| その他収入(Other Operating Revenue) | スパ、駐車場、ランドリー等 |
TRevPAR(総収益RevPAR)は、客室収益に加え、料飲・宴会・スパなどを含むすべての収益を合算して算出することで、ホテル全体の経営効率を把握できる指標です。
特にフルサービス型ホテルやリゾート施設では、料飲や宴会、スパ収益の比率が高いため、客室収益のみを対象とするRevPARでは実態を十分に捉えきれない場合があります。そのようなケースにおいて、TRevPARはより有効な評価指標となります。
実務上の活用
- 経営分析: 部門別収益(客室・料飲・その他)の比率を把握し、ホテル全体の収益バランスを分析する。
- 価格戦略: ADRやRevPARの上昇が難しい局面で、料飲や付帯サービスを拡充してTRevPARを向上させる戦略が取られる。
TRevPARは、収益性評価の上位指標であり、ホテル全体のキャッシュフロー創出能力を総合的に示す数値として、不動産投資家やオペレーターの双方に重視される。
関連用語
| 用語 | 意味・関係 |
|---|---|
| RevPAR(販売可能客室1室あたり売上) | 客室収入のみを対象とした収益効率指標。TRevPARはその上位概念。 |
| ADR(平均客室単価) | 販売客室1室あたりの平均販売価格。RevPAR算出に用いる。 |
| OCC(客室稼働率) | 販売可能客室のうち実際に販売された割合。RevPAR・TRevPAR双方の基礎データ。 |
| GOP(営業総利益) | 総収益から営業費用を差し引いた利益指標。 |
